訪れる人々が楽しめる魅力的な森を作りたい!楽山憩いの森づくり
みなさん、一番最近森に行ったのはいつですか?
もうずっと森に行っていない、幼いころに行ったきりなんて人も結構いるかもしれませんね。
今回、みなさんにご紹介したいのは、南都留森林組合が都留市楽山で進めている憩いの森づくりについてです。
山梨県では、ミネラルウォーターの会社は取水量に応じて、一定の森林整備をしなければならないという条例があります。富士吉田市のある企業がこの条例に基づいて出資し、当組合が整備を続けている森があります。どんな森か覗いてみましょう!
この森は周りに文化ホール、球場、陸上競技場、大学などが隣接し、富士急行線の都留文科大学前駅からも徒歩15分というロケーションなので、市内外の人が足を運びやすい場所にあります。また、アカマツやナラ、ミズキなどはもちろん、クロモジ、ダンコウバイ、ホオノキなど多種多様な樹種が生育している日当たりの良い尾根に散策路を作設したため、地域の人たちが気軽に散歩に来られる気持ちの良い森です。
具体的にどのような整備を進めているかというと、令和2年度には、入口から少し斜面を上がり明るい尾根を通る300mほどの散策路が作設されています。令和3年度には、用途に応じて木を伐り、散策路の突き当りの広場を整備し、地面がきれいに片付けられ、伐った木で作ったベンチを設置しました。また、この森をツリークライミングのフィールドとして活用したり、人々が楽しめる森にしようと計画を立てています。
先日、私が森に入った際に、市民の方が散歩しているところに出会いました。若いころは南・北アルプスも歩いたとのことで『この辺りの尾根筋は大体歩いたよ。今は歩けなくなったけど、ここに散策路を作ってくれたから歩きやすくなりとても気持ちがいい。』と話してくれました。まだまだお元気そうなご様子とはいえ、杖を突きながらゆっくりとした足取りで広場まで行くと、『年寄りにはこういうのがうれしいんだよ』と笑顔でベンチに腰掛けて休憩をしていました。
現在、整備しているところは都留市所有の土地ですが、周囲の民有地も所有者の方に許可をいただき、整備を進めていきたいと考えています。楽山周辺の山林一帯がいろいろな形で市民の人たちに”楽しんでもらえる森”になるよう、今後も森林組合では整備を続けていきます。
みなさんもこの機会に一度楽山憩いの森を訪れてみませんか?