山って誰のもの???
みなさん、日頃見ている山が誰のものか知っていますか?
ハイキングやトレッキングなどで歩いている山が誰のものか考えたことがありますか?
日本の面積の約7割が森林ですが、そのうち約3割が国有林だそうです。ということは、それ以外の山(森林)は誰かのものということです。
森林組合では、いろいろな目的で森林整備をするのですが、まずはその森林が誰のものかを調べ、どういう状況になっていて、今後どう整備していきたいのかという計画を立てます。
その際には、必ず所有者さんと相談しながら進めます。
驚いたことは、ひとつの山は想像以上に細かく区分けされ、複数の人が所有しているということです。例えば、写真の地図は所有者ごとに色分けされた山の地図ですが、この山には30人近い所有者さんがいます。

ですから、整備をするためにみなさんの同意を得なければならず、一軒一軒を回って許可を得ることが必要です。中には、代替わりをしていて、自分の山がどうなっているのか全く知らないという場合もあるそうです。
こういった現状も、林業界ではよくあることだそうですが、私は、丸々ひとつの山が一人のものだと思っていたので、単純にそうではないということに驚いたのと同時に、木々で生い茂った山を歩いてその区分けを確認して、一人一人の所有者さんの同意を得るという作業の大変さを実感しました。

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