特別講義 獣害対策
森の学校では獣害対策の講義がありました。今回の講義は、林業、農業だけでなく町場の方にも大きく関わる内容でした。現代の野生動物による様々な被害の原因として、
〇人が山から薪、炭などのエネルギーをとらなくなった。
〇人が動物を獲らなくなった(肉や皮など)。
〇人が山に入る機会が減った。
〇畑の残滓、庭の果樹の放置。
このような原因で、野生動物にとって暮らしやすい環境ができ、数が増え、あふれた野生動物が里山、農地、住宅地で活動することで、被害が起こる。野生動物が増えている状況で、山や森林を開発して住宅地等を造成すれば当然起こることですね・・・
被害が起これば、対策をしなければなりません。
写真は防除のための物理柵で上部には電気が流れています。
このような柵が山沿いに設置されており、いったい日本全国でどのくらいの距離が設置されていて、いくらかかっているのか。とても気になります。それほど被害が深刻なのですね。
この柵に加え、獣害対策には「追い払い」も必要で、花火や犬等によって行われます。重要なことは、野生動物が来たら必ず追い払い、野生動物にとって暮らしやすい環境を作らないということです。
地域、行政、林業や農業などに関わる人たちで連携し対策を講じることで、野生動物による被害を少なくできそうです。
講義の中では、狩猟に関する話もあり、罠の設置も体験しました!
【設置前】【設置中】
【設置後】
ん~、どうでしょうか??
罠を仕掛けるときは、どこを動物が通っているか?野生動物の足跡やフンなどの痕跡を見ながら考えます。
しかし、狩猟をするためには免許等が必要で、私には少しハードルが高いかなと感じました。興味のある方は、是非調べてみて下さい。
執筆者:山本