ツリークライミングその2
今回はVol.19で紹介したツリークライミングの続きです。ツリークライミングの技術は段階を追って習得していきますが、今回ステップ2の講習会を受講してきました。
ステップ1ではツリークライミングの基礎的なことを学びましたが、今回は少しレベルアップして、実践で欠かせない様々なテクニックやギア類の扱い方を学びました。
ツリークライミングを始めるためには、まず何をおいてもスローラインテクニックです。スローラインとは、木にロープをかけるためには欠かせない作業です。スペクトラ繊維と呼ばれる地球上に存在する繊維のうち最強で最軽量の素材でできている細いラインに8~12オンス(約227g~340g)の重さを括り付けて、ロープをかけたい木の股(アンカーポイント)に向かって投げます。高い木では15m以上のポイントを狙うこともあります。これがなかなか難しく、一発で狙ったアンカーポイントにラインがかかることはまずありません。それどころか、細い枝に引っかかって重りが動かなくなってしまうとか、狙っていたアンカーポイントの一つ上の股にかかってしまうといったことが多々おきます。
今回は、そういうときのトラブルにどう対応するのかということや、すでにアンカーポイントにかかった重りを揺らして、さらに別のアンカーポイントを狙うといった、一度に2か所以上のアンカーを取るテクニックなどを学びました。最初はまったく揺れを作ることができなかったのですが、繰り返し練習していくうちにコツをつかむことができ、何となく思った方向に揺れを作ることができるようになりました。
その他には、ランヤードという安全帯のようなロープを使用し、樹上の活動で自分自身の体を安定させ作業しやすくするためのポジショニングの練習や、リムウォーキングという樹上で枝の上を移動するテクニックなども学びました。
ツリークライミングの体験会では、ツリーボートというアイテムを使って、樹上で楽しい時間を過ごすことができます。木の低いところでも、高いところでも設置可能で、様々な楽しみ方ができます。今回は、初日にツリーボートの設置の仕方を学びましたが、2日目には、会場を自由につかって、どのようにボートを設置するかを受講者たちが考えて実際に設置するという課題に挑戦し、見事写真のようにクリアすることができました。
今回も、素敵なインストラクターの方々と仲間たちに恵まれ、とても楽しく充実した2日間でした。この都留市でツリークライミングの体験会イベントを開催することを目標にこれから益々練習に励みたいと思います。
執筆者:辻康子