森の学校
今回は、林業に使われる道具の刃の目立てについて学びました。
チェーンソーの刃は上刃と横刃で構成されていて、動力によりソーチェーンが回転して、対象物を削りながら切ることができます。
目立てはこの上刃と横刃を、丸ヤスリを使って一つずつ研いでいきます。その際、ヤスリをかける角度や回数などを均一にし、すべての刃を同じように研ぎます。また広葉樹や針葉樹などの樹種の違いにより、木の硬さが異なるため、目立て角をわずかに変えたりもします。
刈払機の刃には、笹刈刃、チップソー、ナイロン刃などの種類がありますが、今回は笹刈刃の目立てを実際に行いました。チェーンソー同様、一つ一つの刃を丸ヤスリで研ぎます。それに加え、「アサリ」という目と目の感覚を広げる作業もあります。
こまめに正しく目立てをしないと、切れ味が悪くなるのはもちろん、振動が大きくなったり、『キックバック』という刃が逆方向に跳ね返されるという危険な現象が起こりやすくなったりもします。
今回の講義で適切な道具のメンテナンスが安全な作業につながるということがよくわかりましたが、目立ての世界は奥が深く、作業と同様一朝一夕にはマスターできるものではないということもよくわかりました。