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林業一年生 Vol.13

投稿日: 2020年10月20日2020年10月20日 minamitsuru

森の学校_山林調査その2

前回の山林調査その1の続きですが、今回は『森林状況の数値化』について書きたいと思います。

人は健康診断で身長や体重、血圧を測定し、血液検査などにより身体の状態を判断し、その数値や医師のアドバイスに基づいて生活習慣の見直しをします。森林も同様です。森林の状況は見た目である程度判断できる部分もありますが、数値を使って客観的に示し、その変化を観察することで、状況を科学的に把握できます。

また、整備をすることになった場合、山林の所有者さんになぜ整備が必要かということを説明し、許可を得なければなりませんし、国や県の補助金を使って森林整備をする場合は、その数値を指標として補助の対象となるかどうかなどを判断します。このように数値化することで、森林を直接見ていない第三者にも森林状況を正確に伝えることができます。

しかしながら、山全体を調べるわけにはいかないので、実際には縮小版として『標準地』というものを作ります。標準地の作り方のひとつとして、森の中に10m×10mの正方形を作り、その100㎡の中に木が何本あるかを調べます。一般的に林業ではヘクタール(ha)を単位として使っているため、標準地の値を100倍すると1haにおおよそ何本の木が生えているのかを予測できるというわけです。標準地は、エリア内でランダムにとりますが、本数の平均的なところか、木の多い所と少ない所をとって、その平均値を指標とします。

 

木の樹高を調べているところ
胸高直径を図っているところ

 

 

 

 

 

 

 

 

標準地内の木の本数を調べたら、それぞれの胸高直径(胸の高さあたりの木の直径)と樹高を調べます。これらの数値からわかることは、木の高さごとの混み具合や、高さに対してどの程度木が太っているか、樹冠(樹木の最上部)の混み具合などです。樹高が高くて痩せている木は風雪に耐えられなかったり、空間で枝や葉が茂り密度が高くなりすぎた木々は自然と枯れてしまうなど、いずれの状態も健康な状態とはいえません。

このような数値を目安に間伐の必要な時期を見極め、施業後の変化なども数値から予測することができるということです。一般の人々にはなかなか知られていないことですが、林業にはダイナミックな伐倒作業などの裏に、こういった地道な作業が数えきれないほどあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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