森のおとしもの
先日、森林調査の際にこんな落とし物を発見しました。
鹿の角です!!
鹿の角が一年に一回生え変わるということを知らなかった私は大きな角を見てびっくり!
雄鹿の角が春になりポロリと落ちることを『落角』(“おちつの”とか“らっかく”と読むようです)というそうです。落ちた後は『袋角』という先が丸くて柔らかい角が生えてきて、夏ごろにかけて角はどんどん成長します。秋にはもう硬い角が完成し、オスたちは立派な角を生やし繁殖期に備えるというわけです。そんな短いサイクルで、こんなに立派な角が生えるなんて驚きですよね。
もうひとつ教えてもらった森の豆知識ですが、ネズミやリスたちは、この鹿の角をカリカリとかじってカルシウム補給をするそうです!!確かに、角の先に何者かがかじった小さな跡が!!!
樹木が落とした枯れ葉が再び森の栄養になることも、鹿が落とした角が誰かの役に立つことも、無駄のない自然界の循環に感心するばかりです。